マッスル・ザ・ゲート
2013年5月17日私は彼の事が気になりBARのマスターに尋ねた
「ああ、ケンちゃんの事かい?」
この店のマスターとは付き合いが古い
初めて訪れたのは会社の忘年会の2次会だった
その時、学生時代流行っていたTCG、マッスル・ザ・ゲート
通称MTG
その話で盛り上がって以来贔屓にさせてもらっている
MTGは私が社会人になっても続けている数少ない趣味の一つである
「なんか嫌な思いさせちゃったかい?彼は口が悪いからね、私が代わりに謝るよ」
確かに口は悪かったが、私は小肥りの方が気になった
それに彼の言葉に悪意は感じなかったので、私は不思議と不快には感じていなかった
「実はね、彼もMTGをやっているんだよ、年齢も君と同じ位じゃないかな、ほら」
そういいながらマスターは何かの雑誌の切り抜きを見せてくれた
そこには高々と優勝カップを掲げた彼が写っていた
「いや、正確にはやっていた、、、かな、今はもう、、、」
マスターの表情が曇った
「つまらない、話をしてしまったね、ゴメンよ」
そう言い残し、マスターは厨房へ消えた
やっていた、、、?
別に同い年くらいの人間であればやっていてもおかしくないほどMTGは流行っていた
そして進学や就職と同時に辞めていった仲間は大勢いる
別にやめた事については珍しい事ではないと思うのだが、何でマスターはあんなに意味深に言ったのだろう?
そんなモヤモヤした気持ちを抱えながら、その日は店を後にした
「ああ、ケンちゃんの事かい?」
この店のマスターとは付き合いが古い
初めて訪れたのは会社の忘年会の2次会だった
その時、学生時代流行っていたTCG、マッスル・ザ・ゲート
通称MTG
その話で盛り上がって以来贔屓にさせてもらっている
MTGは私が社会人になっても続けている数少ない趣味の一つである
「なんか嫌な思いさせちゃったかい?彼は口が悪いからね、私が代わりに謝るよ」
確かに口は悪かったが、私は小肥りの方が気になった
それに彼の言葉に悪意は感じなかったので、私は不思議と不快には感じていなかった
「実はね、彼もMTGをやっているんだよ、年齢も君と同じ位じゃないかな、ほら」
そういいながらマスターは何かの雑誌の切り抜きを見せてくれた
そこには高々と優勝カップを掲げた彼が写っていた
「いや、正確にはやっていた、、、かな、今はもう、、、」
マスターの表情が曇った
「つまらない、話をしてしまったね、ゴメンよ」
そう言い残し、マスターは厨房へ消えた
やっていた、、、?
別に同い年くらいの人間であればやっていてもおかしくないほどMTGは流行っていた
そして進学や就職と同時に辞めていった仲間は大勢いる
別にやめた事については珍しい事ではないと思うのだが、何でマスターはあんなに意味深に言ったのだろう?
そんなモヤモヤした気持ちを抱えながら、その日は店を後にした
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